癌克服研究会

 

フコキサンチン(Fucoxanthin)は分子式 C42H58O6 で表されるカロテノイドの一つである。褐藻やその他の不等毛藻に存在して茶色-オリーブ色を呈するとともに、葉緑体において光合成の補助色素として機能している。フコキサンチンは可視光線のうち青緑色から黄緑色(450-540nm)の波長域を吸収し、510-525nm 付近に吸収極大を持つ。特に、褐藻類中のカロテノイドのほぼ100%がフコキサンチンである。

生物がフコキサンチンを摂取した場合の栄養学的(ニュートリゲノミクス的)な研究が、ラットやマウスを用いて北海道大学で行われている。これにより、フコキサンチンが、通常は褐色脂肪細胞に特異的に存在するタンパク質であるサーモゲニン(Thermogenin;熱産生タンパク質)のUCP1(uncoupling protein 1)の発現を白色脂肪細胞において促すことで、脂肪組織における脂肪の燃焼を助けることが明らかとなった[1][2]。ただし、ヒト向けのフコキサンチンを添加した食品は、まだ開発段階である。理由として、化学合成や遺伝子組換などの手法によるフコキサンチンの生産が現在のところ不可能なため、供給源が褐藻のみであること、加えて褐藻中に含まれるフコキサンチン量は、多いものでも乾燥重量の0.1%程度とされていることなどがあげられる

 

フコキサンチン

アポトーシスフコキサンチン

アポトーシスファクターアポノイド

フコキサンチン&L-フコース